2012.2.2(木) うす曇と風の一日
こんばんは。
以前にも書きましたが、ここ南アルプス市十日市場なる場所に昔から受け継がれている
春を呼ぶ祭として有名な「十日市」なるお祭があります。
この祭りの歴史を紐解いてゆくと、長い話になりますので省くことにして・・・。
とはいえ、簡単に説明すると現存する最古の資料としては、「十日市祭」の起源としては
天文三年(1534)だそうで、戦国時代より前にさかのぼり、例えば山梨県で有名な武将、武田信玄の父親
武田信虎の時代だそうですよ。
古い話ですね。
昔は年に2度の祭りが開かれていて、旧暦の正月(1月)10,12,14日と7月10,12,14日のねん2回。
1月は春に控えた田植えの準備、7月はお盆を前にご先祖を迎える準備をするために開かれ
言い方をかえれば1月の祭りは「現世の人々のため」7月は「あの世の人々のため」ということですね。
こうして探ってゆくと、十日市祭というのはなかなかの古い歴史を持ったお祭なわけですねえ。
歴史は変わり、時は流れその時代に合わせ、祭りの形は変わってきましたが、毎年途切れることなく
十日市祭りは開催され現在に至る訳ですが、前回にも書きましたが、この歴史あるお祭が
なんと!今年は「中止」されることになりました。
私はオギャーと生まれて何百年も生きてはおりませんが、自分の知る限りでは十日市祭が中止された
記憶はございません。
中止の理由? 手っ取り早く云えば
今、全国的な動きのありつつ「暴力団の排除」の一環ですかね
お祭というと、出店(露店)の存在はかかせませんが、この露店の売り上げはその組織に流れて行くわけで、
暴力団への資金源は少しでも断ち切ろうとするお役人の動きです。
十日市の祭状況は、東西の道路1Kmくらいにわたり、繰り広げられるもので
この歴史ある十日市の祭も例外なく、その組織に関連する露店商の出店には道路の使用許可がおりませ~ん!
ここ十日市の露店商は、大半がそちら様に関連する露天ですから
なので、中止!。
地元の区長さんも頭を抱えておりましたが、やむおえず今年は祭りを断念。
来年に向けて、打開策を考えようと1年間の準備期間とするようです。
そこで、小さい規模ながらも何とかしようと立ち上がったのが、地元の商工会。



十日市祭り通りの東側に位置するのが、この「瓦会館」。
ここで「十日市企画展」瓦会館まつりを開催しようという話が持ち上がって
早速、その準備にとりかかっているようです。
巡回の無料バスも出し、会場内では各小学校の生徒たちが作った「鬼瓦」の作品展、
十日市祭の歴史を紹介する「パネル展」、外には臼、杵の出店をはじめ、達磨、そのた食の店舗
小規模ながら十日市祭を絶やさないためにも、今年はここ「瓦会館」で何とか形を残そうと
奮闘しております。
時間を作って是非一度おいでくださ~い!
ちなみに十日市のお祭というと、東西1Kmくらいにわたって道路上にこんな具合で開催されます




毎年、この十日市は寒いのですよ
春を呼ぶお祭です。
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